地図から消された島「広島・大久野島」
記念すべき第1回目は、瀬戸内海に浮かぶ広島県竹原市の大久野島です。
島の悲しい歴史を学べる一方、うさぎと触れ合うことができ、楽しむことができる島です。
別名、「毒ガス島」と呼ばれる一方、「うさぎ島」と言われることもあります。
そして、タイトルにある「地図から消された島」とは、どういうことなのでしょうか。
大久野島の場所
面積は0.7平方メートルの小さな島です。
大久野島の歴史
島には戦時中、毒ガス工場がありました。生産された毒ガスは日中戦争で使われていました。
毒ガスを大久野島で生産していたことは秘密だったので、それを隠すため、地図から島一帯は空白地域となっていました。
このことから「地図から消された島」と呼ばれるようになりました。
大久野島毒ガス資料館
毒ガスの製造では、安全管理がずさんだったことから、働いていた人が呼吸器疾患で早くに亡くなることもありました。
また、日中戦争で毒ガスが使用されたことから、多くの中国人が亡くなっています。
こうした悲しい歴史を伝えるのが、大久野島毒ガス資料館です。
館内の写真は撮影禁止となっていたため、ありません。
働いていた人の被害を伝える一方、加害の歴史にも触れています。
入館料は19歳以上が100円と、大変良心的です。
開館時間などの公式情報はこちら↓
島に残る遺構
島には当時使われていた発電所や毒ガスの貯蔵庫が残されています。
別名「うさぎ島」とは?
島に着くと、多くのうさぎが出迎えてくれます。
島には約700羽の野生のうさぎが住んでいるそうです。
自由に餌やりができます。
島には餌がほとんど売ってないので、事前にスーパーで人参やキャベツを買うのをおすすめします。
私は、スーパーで安くなっていた見切り品を購入して行きました(笑)
逆に餌がないと、うさぎに囲まれるというモテモテ体験は難しいかもしれません。
膝にも乗ってきてくれます。かわいすぎです。
宿泊施設
島にある宿泊施設は、「休暇村 大久野島」のみです。
地元の牡蠣をふんだんにつかったバイキングが最高でした。
実は、私は牡蠣が苦手だったのですが、思い切って食べたところ、おいしく食べることができました。
温泉もあり、文句なしでした。
アクセス
本州から行く場合、忠海港からフェリーで行くのが一般的です。JR呉線 忠海駅から徒歩5分の距離です。
フェリーは1日約15便出ていて、15分で到着します。片道310円です。
フェリーの時刻表など公式サイトはこちら↓
最近は、広島駅から直行できるツアーもできたようです↓
まとめ
- 広島県大久野島は「毒ガス島」「地図から消された島」「うさぎ島」などの別名がある。
- 戦時中、毒ガス工場があったが、今はたくさんのうさぎがいる平和な島。
- 悲しい歴史に触れつつ、うさぎと触れ合い楽しむことができ、ダークツーリズム初心者にとってはおすすめの場所。
※2019年2月に訪れた際の情報に基づいています。